2014年1月22日水曜日

2014年1月11日土曜日

スマホのプラスエリア対応のまとめ

2chのスレ
輸入携帯でプラスエリア

【マイナー周波数】スマホでプラスエリア Part2 の619番くらいまで

隠れFOMAプラス対応端末リスト
に書いてあったことと関連することのまとめ

経緯
GoogleブランドのスマホNexus 4が日本で1年遅れで発売されたが、海外版はFOMAプラスエリアに対応せず、国内版は対応していた。製造元のLGによると変更はソフトウエアのみなので、うまくいじると海外版でもプラスエリア対応できると【ROM焼き】Nexus 4 root3スレで予想されていた。その中で肉屋さんがスマホのモデムチップ内のNVRAM(不揮発性RAM)を書き換えるとプラスエリアに対応することを明らかにし、対応させる手順をアップした。肉屋さんはNVRAMの要素を数十個書き換えていたが、feelmieさんがauから販売されたモトローラphotonではNVRAMの値を2箇所書き換えるだけでプラスエリアに対応できることを明らかにした。それを見た名無しさんがNVRAMの1877番を書き換えれば十分らしく、1877番を書き換えれば他のスマホ・タブレットもプラスエリア対応できると予想し、勇気ある人柱がXperiaなどのNVRAMを書き換えてプラスエリア対応できることを報告した。

以下では2進数と16進数がわかってるものとして話を進める。2進数の各ビットを1の位から1番目, 2番目と数える。4の位は3番目のビットになる。


対応する周波数帯を変えるために関係があるNVRAMの項目


1877番
各ビットがGSMやWCDMAの周波数帯の中でスマホが対応するものを表す。ビットが1なら対応し0なら対応しない。日本で関係あるビットは以下の通り: 23ビット目=WCDMA 2100MHz, 28ビット目=WCDMA 800MHz (旧FOMAプラスエリア帯), 50ビット目=WCDMA 900MHz (SBのプラチナバンド), 51ビット目= WCDMA 1700 MHz (EMOBILE, FOMA東名阪バンド), 61ビット目=WCDMA 800MHz (新FOMAプラスエリア帯)
441, 946, 2954番
1877番で対応する周波数帯のうち、どれを優先して使うか決めるビットらしい。使いたい帯域に対応するビットを1にする。ビットと周波数帯の対応関係は441番=1877番の1〜16ビット目, 946番=1877番の17〜32ビット目, 2954番=1877番の33〜64ビット目。多くの機種ではこの項目を変えなくても工場出荷時に対応しない周波数帯に対応させられる。例外はNexus 7 LTE (2013)。また、*#*#4636#*#* をダイアルして選べるバンド選択を行うと、NVRAMのこれらの項目が変わる。
6828番
LTEの対応周波数帯を決める。バンドnが6828番のn番目のビットに対応する(根拠はスレの75)。LTEのバンド名と周波数の関係は Wikipediaを参照。ここだけをいじって元々対応していない周波数帯に対応出来たという報告は今のところなくてもともとバンド3に対応していないHTL22の6828版を書き換えてイーモバイルのLTEバンド3を掴めるようになったという話が スレの590-596にある。
他の周波数帯とビットの関係はhttp://sourceforge.net/projects/mztool/files/MZTL_1.2.1/ で調べられる。前記のURLが落ちていたら http://ie.archive.ubuntu.com/disk1/disk1/sourceforge/m/project/project/mz/mztool/MZTL_1.2.1

工場出荷時に対応していない周波数帯にスマホを対応させるには
アンテナやNVRAMの上記以外の項目などがきちんとその周波数帯に対応しているが、上記のNVRAMの値の対応ビットが0になっていることだけが原因でその帯域に対応しない場合、そのビットを1にしてあげれば対応するようになる。そもそもアンテナ等が対応していない場合NVRAMの値をどう変えようが物理的に無理である。

NVRAMを読み書きするツール
nv items readeer writer http://www.cdma-ware.com/workshop/nv-items/NV-items_reader_writer.rar で出来る。読みだした内容はテキストファイルで、リトルエンディアンで内容が表示される。このツールでNVRAMの946番や2954番を読んだときに余計な0が1バイト最初に付いてくるのでそれに注意が必要。スレの355-356 で教えて貰ったツールに

もある。

Qualcommが作ったQPSTやQXDMもあるが、ワレモノなので詳しくは書かない。QPSTやQXDMをダウンロードするときにはウィルスが仕込まれていることがよくあるので要注意。上記のツールを使うためには、スマホ/タブレットを診断モードにして、診断モードに対応したWindowsドライバをインストールする必要がある。診断モードへの入り方やドライバは機種ごとに違うので、以下参照。

機種ごとの診断モードに入る方法とドライバ
細かいやり方とかは抜きにしてどの機種についてわかっているかは 隠れFOMAプラス対応端末リスト に随時更新されている